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「腹腔鏡手術」を覗き見!

腹腔鏡手術は、患者さんの身体への負担が少ない手術として普及が進んでいますが、どのような手術でどのような器具を使用しているのでしょうか。ちょっと覗いてみましょう。

「腹腔鏡手術」ってどんな手術なの?


腹部に5~12㎜程度の複数の穴を開け、内視鏡や腹腔鏡手術用の「鉗子」という器具を、ポートと呼ばれる筒から挿入し、お腹を二酸化炭素で膨らませ、お腹の中の映像をモニターで見ながら行う手術です。
国内で施行が始まった当初は、胆のう摘出のような比較的簡単な手術に適用されていましたが、今では大腸癌・胃癌などの悪性疾患から、胆のう炎・胆石症・ヘルニア(脱腸)などの良性疾患まで幅広く行われています。
そして、腹腔鏡手術をする診療科は消化器外科、呼吸器外科、産婦人科、泌尿器科、整形外科など多数の領域にわたります。

「腹腔鏡手術」ってどんな器具を使うの?


「鉗子(かんし)」と呼ばれる器具は、はさみのような形をし、組織や異物などを挟んだりするために使用します。腹腔鏡手術で使用する鉗子は、写真のように長い棒状になっており、真っ直ぐで曲がらず体表面を支点として動かすため可動範囲が限られます。そのため、病状が進行してしまうと腹腔鏡手術を行うことが困難になる場合もあり、開腹手術を適用することになります。そうなると術後の合併症のリスクや身体的負担がかかってしまいます。
腹腔鏡手術が普及することで手術後の痛みや患者さんへの術後の負担は以前より軽いものになっています。

豆情報


テレビドラマなどで、医師が「メス!」と手を差し出すと看護師がサッとメスを渡す手術シーンを見たことはありませんか?
これは手術中に医師の近くで器具を渡す「器械出し」という役割です。一見、覚えればいいように思いますが、手術の進行を把握し、医師の指示がある前の段階で次に必要な器具を予測しなければなりません。医師によって器具の呼び方が違ったりするので、個々に覚える必要もあるため、大変重要な役割です。