“結石”や“尿”について

結石成分から分かること

 成分を調べることで治療や予防のヒントになります。尿管結石の約9割がシュウ酸カルシウム結石で薬では溶けません。シュウ酸は野菜・ナッツ・チョコ・バナナ・たけのこ・コーヒー・紅茶・緑茶などに多く含まれ、実際、これらの制限は困難です。シュウ酸はカルシウムと一緒に摂ると体内に吸収されずに便と一緒に排出されるため、カルシウムを含む食品と一緒に摂ることをおすすめします。
 その他、尿酸結石や遺伝性のシスチン結石はレントゲン写真に写りにくいですが、アルカリ尿で溶けるため溶解療法が期待できます。リン酸マグネシウムアンモニウム結石は、慢性尿路感染による細菌が尿素を分解し尿をアルカリ化することで結晶を形成します。結石による尿路閉塞に感染が加わると敗血症から命に関わることもあり、細菌検査後に抗菌剤を使用し、緊急で尿路の閉塞解除術を行います。

水分の摂りすぎが良くないことも

 体内で処理しきれないほど水を飲むと電解質のバランスが崩れ、希釈性ナトリウム血症となり、頭痛・嘔吐・痙攣・意識障害から最悪命に関わります。心臓の働きが悪い方や高齢者では心不全による浮腫(むくみ)や肺水腫から呼吸困難の原因になります。夜間の尿量が増え、頻尿から睡眠不足になり、夜中にトイレに行こうとして転倒骨折し、寝たきりになることもあります。水分摂取には個人の状態にあった摂り方をしましょう。

血尿が出る病気

 正常な尿は麦わら色をしています。血尿は尿路結石以外にも癌・炎症・血管異常・外傷・内科疾患(糸球体腎炎・白血病・血友病など)でみられ、重大な病気が見つかるきっかけになります。血尿は病気の危険信号です。血尿が出たら泌尿器科の受診をおすすめします。