日本で初めて日帰り人工膝関節単顆置換術(U K A)を導入しました。
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人工膝関節単顆置換術(UKA)は人工膝関節全置換術(TKA)と比較して大幅に侵襲が少ないことから、欧米においては約30年前から日帰り手術が施行されており、今日では広く普及しています。本邦は欧米と比べると入院費が安いため、これまでUKAの日帰り手術が検討、施行されることはありませんでした。しかし、昨今本邦でも生活様式の多様化や手術を受ける年齢層の若齢化に伴い、入院に伴うストレスの軽減や医療費削減を目的に日帰り手術が各診療科で増加してきており、UKAも日帰り手術という選択肢を提供できれば、手術は受けたいけど仕事や介護でどうしても家を空けれないという患者さんのニーズにマッチすると考えます。
当院は全国でも毎年1,2位を争うUKA施行実績を有しており、欧米を含めた他施設のUKAと比べても手術時間が短く、侵襲も少ないと考えています。また、術後の痛みを大幅に軽減して早期に歩行を開始できる専門的技術を有した麻酔専門医が麻酔を担当しますので、日帰りの成功率は高いと見込んでいます。このような背景の下、当院は日本で初めてUKAの日帰り手術を2025年10月に開始いたしました。
日帰り手術は術前、術後の管理を在宅で行うことから、入院していれば発見できる異常を見逃したり、処置が遅れたりする可能性があります。したがって日帰り手術が対象となる患者さんは周術期のリスクが少ないという条件が必要となります。また、日帰り手術の帰宅条件には、移動が自立している、術後の痛みや出血が軽度であることなどの条件もあり、その条件を満たしていなければ日帰りの予定が入院へ変更となります。日帰りUKAに興味をお持ちの方は整形外科の担当医にお問い合わせください。
















