当院について

院長挨拶

院長

みなさんは私たちの病院の歴史についてはご存知でしょうか。済生会組織の歴史は、明治44年に明治天皇の「恵まれない人たちに施薬救療の済生の道を広めるように」という、いわゆる済生勅語を基に設立されました。今年で創立107年になるかと思います。それでは当院はいつ創立されたか。実はその起源については資料が離散しており、なかなか特定するのが難しいのです。明治44年あたりに県の西部、今の善通寺あたりで活動をしていたようなのですが、裏付ける資料がはっきりしません。もしそうなら、済生会の中でも有数に歴史の古い、伝統ある支部かもしれないので、少し残念です。はっきりしているのは、桜町の旧病院の場所で診療所を開設したのが昭和18年4月26日という事です。そこで、この時点を当面当院の起源とすることにしました。今年で75年になります。

その後、平成16年に旧病院からこの多肥の地に新築移転してきました。旧病院のころにはどちらかと言えば慢性期系の病院でしたが、移転後には、若い急性期志向のやる気のある医師たちの赴任に伴い、医療機能は急性期病院へと大きく変わってきました。例えば手術症例数ですが、年々手術数は1度も減少することなく増え続け、今年度も最高値の更新となるようです。病院の姿、機能は、私たち自身が大きく変えてきました。私たちの病院はこの高松市南部地域の中核的急性期病院として立っていくとした目標を掲げ、それに向けて病院機能評価機構の審査を受けたりDPC病院となったり、職員の育成を行い、皆で切磋琢磨してきました。救急患者の受け入れも積極的に行い、この地域の中で頼りになる病院としての評判と信頼を得るようになりました。

しかし、ここでまた外部環境が大きく変化しています。1つは、大きな社会の流れです。2025年問題という言葉で表される本格的高齢化社会に向けてのいろいろな変化です。人口が減り、そして高齢者は増える。今の7対1基準の急性期病床ばかりの医療提供体制ではとても支えきれないので、地域医療構想で病院機能分化が推進され、主として急性期病床の調整が行われます。名ばかりの急性期病床は今後削減されます。そして、人口減少などから次第に患者数の減少へと病院は淘汰の時代に来ました。本当に地域の中で求められる、患者に支持される病院でなければ生き残ってはいけない時代となりました。私たちは地域の中で何を期待されているのか、そしてそれをちゃんと皆が満足するレベルで提供できているのか、それを自分たちで理解し、努力しない病院は今後縮小し、もしくは廃業せざるを得ない状況が来ています。

そして、今年市民病院が仏生山に移転してきます。同じような規模、同じように急性期。当院にもある程度の影響は必ずあると思います。これを私たちにとってのリスクと取るか、あるいはチャンスと取るか。私の好きな言葉に、某会社の社訓があります。「チャンスは、ピンチの顔をしてやってくる」というものです。ものすごい危機、ピンチが到来した時も、そのピンチを工夫して、努力して乗り切った先には、必ず次の発展につながるヒントが隠されているというものです。市民病院が来るという事実、そして人口動態の変化や高齢化など変わりようのない近未来、それに直面する私たちは変わらなければならない時だが来ているのだと思います。

さて、問題はどう変わるのかという事です。市民病院が来た時の影響は不透明で、正確な予測は難しい。ただ、大きな原則は変わりません。地域の中で必要とされる病院であり続けることです。患者さんから必要とされる病院であることです。そのために今年は、圧倒的患者満足度を目指そうと職員に話をしています。患者さんや家族も驚くような圧倒的な患者満足度。患者さんを満足させるにはいろいろな視点があると思います。そもそもの手術や内視鏡の技術のような提供する医療のレベルであったり、看護のレベルであったり、外来窓口や病棟での日常の業務の接遇であったり、給食の味であったり、病院業務のあらゆる場面が患者の満足に直結します。では何をすればよいのか、それは私のそして職員それぞれの心の中に思い当たるところがあると思います。もし自分や家族が患者だったらどうしてほしいか。病院に求めることは何か。自分たちは心の中で知っているはずです。判断できるはずです。今年はぜひそれを表に出して声に出して、行動してみようと職員に話をしています。

市民病院が来ることを1つの機会、チャンスととらえ自分たちを変え、変わっていく。患者から支持される病院でなければ淘汰されるでしょう。どう変え、どう変わっていくのか。最も基本的なことは、自分が患者だったらという視点です。私たちはこれからも患者さんの満足のできる医療の提供を目指して努力していきます。今年もよろしくお願いします。

理念

香川県済生会病院の理念

患者さまのために、地域のために、そして職員のために存在する病院

基本方針

  1. 思いやりを持って患者さまに尽くし、患者さまから信頼される病院となります
  2. 地域に根差し、地域の一員として認知、信頼される病院となります
  3. 高齢者医療、地域医療、がん医療、急性期医療、そして予防医療をリードする病院となります
  4. 常に変革を行い、またその能力を持つ病院となります
  5. 研究心、向上心を持ち、活力にあふれる病院となります
  6. 職員の働く環境の良い病院となります

患者さまの権利と責務

当院では、患者さまの以下の権利を尊重いたします。

  1. 安全で質の高い医療を公平に受けること
  2. 十分な説明と情報提供を受けること
  3. 説明を受けたのちに、検査や治療方針を選択すること、あるいは拒否すること
  4. 他の医療機関の医師にセカンドオピニオンを求めること
  5. 患者さま自身のプライバシー、個人情報について保護されること

また同時に以下の責務を患者さまにお願いいたします。

  1. 患者さま自身の健康に関する情報を正確に提供すること
  2. 医療従事者の説明を理解しようと努め、十分理解できるまで質問をし、納得して医療を受けること
  3. すべての患者さまが適切な医療を受けられるように、病院の規則を守ること
  4. 受けた医療等に関する医療費は、出来るだけ速やかにお支払いいただくこと
  5. 患者さま自身のプライバシー、個人情報について保護されること

なでしこ紋章の由来

初代総裁・伏見宮貞愛(ふしみのみやさだなる)親王殿下は、明治45年、済生会の事業の精神を、野に咲く撫子(なでしこ)に託して次のように歌をお詠みになりました。

霧にふす 末野の小草 いかにぞと あさ夕かかる わがこころかな
-野の果てで、霧に打たれてしおれるナデシコのように、生活に困窮し、社会の片隅で病んで伏している人はいないだろうか、いつも気にかかってしかたがない-

この歌にちなんで、いつの世にもその趣旨を忘れないようにと、撫子の花葉に露をあしらったものを、大正1年以来、済生会の紋章としています。

概要

名称 社会福祉法人恩賜財団済生会支部 香川県済生会病院
所在地 〒761-8076 香川県高松市多肥上町1331番地1
管理者 院長 若林 久男
病床数 198床【一般病棟148床、療養病棟50床】
標榜診療科 内科、消化器内科、循環器内科、内視鏡内科、糖尿病内科、腎臓内科、人工透析内科、外科、消化器外科、内視鏡外科、整形外科、小児科、皮膚科、泌尿器科、眼科、麻酔科、リハビリテーション科、放射線科、婦人科
受付時間 月~金曜日 8:30-11:30 13:30-16:00
休診日 土曜日、日曜日、祝日、年末年始
医療機関の指定等について(医療法に基づく表示)
  • 保険医療機関
  • 健康保険病院
  • 社会保険病院
  • 船員保険病院
  • 国民健康保険病院
  • 労災保険指定病院
  • 労災保険二次健診等給付病院
  • 臨床研修指定病院
  • 身体障害者福祉法指定医
  • 生活保護法指定病院
  • 結核予防法指定病院
  • 原子爆弾被爆者一般疾病医療取扱病院
  • 指定自立支援医療機関(更生医療・育成医療)
  • 救急病院
  • へき地医療拠点病院
  • 特定疾患治療研究事業指定医療機関
  • 小児慢性特定疾患治療研究事業指定医療機関
その他の指定等について
  • 生活保護法の規定による医療保護施設
  • 自動車損害賠償保険病院
  • 船員保険法の規定による船員の健康診断実施病院
救急医療
  • 病院輪番制病院(二次救急)
  • 救急指定
基本診療科の施設基準
  • 急性期一般入院料5
  • 療養病棟入院基本料
  • 臨床研修病院入院診療加算
  • 救急医療管理加算・乳幼児救急医療管理加算
  • 診療録管理体制加算1
  • 医師事務作業補助体制加算1
  • 急性期看護補助体制加算
  • 療養環境加算
  • 重症者等療養環境特別加算
  • 療養病棟療養環境加算1
  • 医療安全対策加算1
  • 感染防止対策加算1
  • 患者サポート体制充実加算
  • 救急搬送患者地域連携受入加算
  • 総合評価加算
  • 後発医薬品使用体制加算1
  • データ提出加算
  • 入院支援加算
  • 認知症ケア加算2
  • 小児入院医療管理料5
特掲診療科の施設基準
  • がん性疼痛緩和指導管理料
  • 外来リハビリテーション診療科
  • 開放型病院共同指導料
  • がん治療連携指導料
  • 排尿自立指導料
  • 肝炎インターフェロン治療計画料
  • 薬剤管理指導料
  • 検査・画像情報提供加算及び電子的診療情報評価料
  • 医療機器安全管理料1
  • 検体検査管理加算(Ⅰ)・(Ⅱ)
  • 植込型心電図検査
  • HPV核酸検出及びHPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)
  • ヘッドアップティルト試験
  • コンタクトレンズ検査料1
  • 画像診断管理加算2
  • CT撮影及びMRI撮影
  • 冠動脈CT撮影加算
  • 大腸CT撮影加算
  • 心臓MRI撮影加算
  • 外来化学療法加算2
  • 無菌製剤処理料
  • 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅱ)
  • 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 人工腎臓導入期加算1
  • 透析液水質確保加算及び慢性維持透析濾過加算
  • 経皮的冠動脈形成術
  • 経皮的冠動脈ステント留置術
  • ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術(電池交換を含む)
  • 植込型心電図記録計移植術及び植込型心電図記録計摘出術
  • 大動脈バルーンパンピング法(IABP法)
  • 体外衝撃波胆石破砕術
  • 体外衝撃波膵石破砕術
  • 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術
  • 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術
  • 医科点数表第2章第10部手術の通則5及び6に掲げる手術
  • 医科点数表第2章第10部手術の通則16号に掲げる手術(胃瘻増設術)
  • 輸血管理料II
  • 輸血適正使用加算
  • 人工肛門・人工膀胱造設術前処置加算
  • 麻酔管理料(Ⅰ)
学会認定施設
  • 日本内科学会認定医制度教育関連病院
  • 日本消化器病学会指導施設
  • 日本消化管学会認定胃腸科指導施設
  • 日本消化器内視鏡学会認定指導施設
  • 日本透析医学会専門医制度認定施設
  • 日本肝臓学会関連施設
  • 日本東洋医学会研修施設
  • 日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
  • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
  • 日本消化器外科学会専門医修練施設
  • 日本整形外科学会専門医制度研修施設
  • 日本手外科学会認定研修施設
  • 日本眼科学会専門医制度研修施設
  • 日本泌尿器科学会専門医教育施設
  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
  • 日本病理学会研修登録施設
  • 日本麻酔科学会麻酔科認定病院
  • 臨床研修病院(協力型)
関連施設
  • 特別養護老人ホームなでしこ香川
  • 瀬戸内海巡回診療船舶管理事務所

沿革 

明治44年5月
恩賜財団済生会設立
明治44年5月
観音寺市に假施薬院発足
大正3年2月
活動は内務省から香川県知事に委嘱
昭和2年8月
島嶼部の巡回診療開始
昭和6年7月
済生会香川県支部発足
昭和18年4月
高松市桜町に診療所開設
昭和20年6月
(病床数25床)
昭和20年11月
病院に昇格
昭和26年8月
公的医療機関に指定される
昭和27年5月
社会福祉法人となる
昭和28年4月
病棟増築(木造平屋建)
昭和28年7月
(病床数61床)
昭和31年6月
病棟増改築(木造2階建)
昭和31年7月
(病床数107床)
昭和37年10月
瀬戸内海巡回診療船「済生丸」診療活動開始
昭和38年1月
(病床数141床)
昭和38年4月
本館増改築(管理・診療病棟、鉄筋コンクリート地下1階地上3階)
昭和46年3月
本館増築(病棟、鉄筋コンクリート4階)
昭和49年1月
本館増築(職員宿舎、鉄骨5階)
昭和51年6月
本館増改築 (管理・診療・病棟、看護師寄宿舎、鉄筋コンクリート地下1階地上6階)
昭和55年4月
(病床数170床)
昭和63年10月
(病床数200床)
平成元年11月
検査棟、管理棟新築(鉄筋コンクリート4階建)
平成6年4月
(病床数198床)
平成11年7月
本館5階改修、人工透析室拡充
平成11年12月
訪問看護ステーションなでしこ開設
平成12年2月
指定居宅介護支援事業所なでしこ開設
平成16年4月
高松市多肥上町に新病院移転(病床数198床)
(鉄筋コンクリート地下1階、地上7階建)
(敷地面積9,148.47平方メートル、延床面積12,726.40平方メートル)
院内保育施設(定員30人)及び職員宿舎(7室)整備
(敷地面積532.43平方メートル、延床面積460.00平方メートル)
平成17年10月
特別養護老人ホームなでしこ香川(ユニット型)開設
(定員:特養50人、ショート10人、デイサービス30人)
(鉄筋コンクリート4階建)
(敷地面積8,992.58平方メートル、延床面積4,658.78平方メートル)
平成19年1月
香川医療福祉センター設置
平成26年12月
職員駐車場整備(敷地面積2,444平方メートル、84台分)

宗教的輸血拒否に関する当院の基本方針

当院では、宗教的輸血拒否を希望される患者さまについては以下を基本方針とします。

  1. 当院では、輸血を拒否する患者さまに対しては、できるだけ無輸血での治療を真摯に追及することを原則としますが、輸血なしでは生命の維持が困難となった場合には輸血を行う(相対的無輸血)方針です。すなわち「絶対的無輸血の拒否」を基本方針としています。
  2. 「宗教的理由による輸血拒否」は患者さまの権利としてあくまでも尊重し、輸血以外の治療手段の提供に努力します。ただしこの場合も、輸血を行う可能性がある場合には相対的無輸血の了承を前提として治療を開始いたします。
  3. この方針が受け入れられない患者さまには転院をお勧めします。
  4. 以上の立場から、患者さまご本人やご家族から提出された「輸血謝絶兼免責証明書」は受け取りません。
  5. 上記の立場についてはホームページ上で公開いたします。